リレーエッセイ⑫

あきらめない、でもがんばりすぎない

施設長 徳武 孝

みずき職員によるリレーエッセイも月1回掲載で丸1年。ぜひバックナンバー(スタッフブログ右上の“一覧表示”から見れます)をお読みください、みずきは心優しいステキな職員の宝庫です。またトップページ左側、縦に並んでいる写真は、インスタグラムで紹介しているみずきの活動等の様子です。こちらは広報会議メンバーができるだけリアルタイムでの更新を心がけています。ぜひこちらも覗いてみてください。

 

さて私自身は足立邦栄会に入職してもうすぐ15年、こんなに長続きした会社は初めてです。その前半10年ぐらいは、仕事一途?!で走り続けてきた気がします。しかしここ5年ほどは、ふと立ち止まって仕事以外のことを大切にする時間が増えました。

契機のひとつは犬を飼いだしたこと。かつては自宅から歩いて最寄駅まで交通量の激しい幹線道路を二つ越え、そこから満員の通勤列車で職場と往復するだけの毎日でした。しかし愛犬と毎日の散歩を通して気づいたのが、駅方面と反対エリアは地域の方々が里山の景観を守られていて、東京とは思えない豊かな緑、自然が広がっているということ。川沿いの遊歩道や田んぼ、畑、公園、牛舎のそばなどをてくてく歩き、街並み山並みを見渡せる丘の上で風に吹かれて夜明けを眺め、猫、鳩、鴨、狸、蛇、蛙・・いろんな生き物に出会いながら、色彩の乏しい冬が終わり桜が咲いて散り一気に新緑がまぶしくなりやがて落ち葉に埋め尽くされていく、そんな季節の移ろい・自然の息吹を感じる日々に一変しました。そして休日のお出かけも、かつては都心方面や大規模ショッピングモールに足が向いていたのが、人混みのない田舎へ、愛犬と楽しめる緑の多い場所へと変わっていきました。

今年はみずきの同じ事務所で働いていた人生の先輩の突然の訃報に接し、その誇り高い生き様に心打たれました。そんな中、折り返し点をおそらくだいぶ過ぎた自分の未来へのベクトルも、上へ高みへと向かうのではなく、穏やかな着地点を見つめる方向に向かってきています。そんな心の余裕を、立場にがんじがらめにならず仕事にも持ち込むのが今の私の目標かもしれません。

みなさんはどんなベクトルの未来を見つめていますか。もちろんたぎるような熱さで失敗を恐れず高い壁に挑むのも良し(1回はやった方が良いと思う)。一方みずきの求める人材像の一つである「あきらめない、でもがんばりすぎない」のように無理をせず続けることを大事にして、心穏やかな未来を指向するのも大事なんじゃないかと思います。私にとっての愛犬のように、時には思いがけない方向に導いてくれる伴走者と共に。

ご利用者と支援者も、「がんばらないでいいよ」というメッセージも時に伝え合いながら、自然に伴走できる関係が良いですね。